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ダイバーシティという考え方

多様性

多様性を認める社会へ

社会における情報化の進歩や、人権に対する考え方などが進歩していく中で、今重要なことの1つとされているのが「ダイバーシティ」です。
ダイバーシティというのは「多様性」という意味で、人はそれぞれ違っていることがあり、その違っていることを受け入れることこそが次なる社会へ到達するために重要なことだ、ということをさして使われます。
このダイバーシティは一人ひとりの考え方としても重要なことであると同時に、企業や社会においても重要なことの1つだといえるでしょう。
では、特に企業においてこのダイバーシティがどのような意味を持ってくるのでしょうか?

企業におけるダイバーシティの重要性というのは、大きく2つの方向性が考えられます。
1つは顧客のダイバーシティを認め、それに合わせた商品やサービスの提供をすることによって市場における優位性を形成する、ということです。
顧客は顧客という1つの生き物ではなく、それぞれ趣味や嗜好、考え方、経済力などが違っており、それぞれに合わせたものを提供することによって手にとってもらいやすくする、ということが重要になるわけです。
このような活用をするためには、まずどのような性格の人がおり、それぞれの人がどのようなものを求めているのか、ということを出来るだけ広く情報集積、分析をする必要があり、この点においては「ビッグデータ」が重要なポイントの1つとなってきます。

また、人の多様性というのは、時代の変化によってもより拡大していくことが考えられます。
変化していく多様性へどのように対応することが出来るのか、ということもまた1つ重要なポイントとして考えられるでしょう。
そこで重要になってくるのがもう一つのダイバーシティの重要性である、「企業内部のダイバーシティ」です。

内部のダイバーシティ

内部のダイバーシティというのは、文字通り企業内部に多様な人材を取り込む、という意味です。
例えば日本人だけではなく、海外の人を採用することで他国の価値観を取り入れたり、新卒だけではなく既卒や転職者を受け入れることによって、他業界の考え方を取り入れたり、というようなことが考えられるでしょう。
人生としての多様性を取り入れることが出来れば、多くの人が判断をすることが出来るようになり、外部のダイバーシティへ対応しなければならない際の柔軟性を挙げることが可能となります。

では、ダイバーシティへ対応することにはどのようなメリットがあるのか、ということを簡単にまとめてみましょう。
まず第一にあげられるのが「多様な能力や価値観を持った人を取り入れることで、今までには考えられなかったような発展が考えられる」ことです。
会社というのも人の集合体です。
同じ方向を見ている人ばかりが集まれば、どうしても視野が狭まり、行動出来る範囲も狭まっていくことでしょう。
そういったことを打破するために役立ちます。

次に、創造性や問題解決力の向上を挙げることが出来ます。
これも前の物と似ていますが、ある人では思いつかないようなことが、別の人なら思いつくかも知れません。
例えばサラリーマンでは分からないことも、主婦の目線なら分かることもあるでしょう。
このようなことを取り入れることで、トラブルへの対応性などを高める事ができるわけです。

そして、昨今問題となっている「ハラスメント」に対する効果も考えられます。
パワーハラスメントは、上下関係がはっきりしている縦割り社会だからこそ発生してしまうものです。
それぞれが一人ひとりの多様性を認め、それが会社にとって重要であることを理解できていれば、このようなことが起こることはありません。
こういった意味でも、未来志向の企業にとって欠かすことが出来ない考え方と言って良いでしょう。